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物理療法
低周波治療法とは その2
1.低周波の周波数は15〜20KHzまで(20000Hzからは超音波)
2.ファラデー電流は感応電流といわれ周波数50Hz付近の低周波刺激電流で刺激時間が1msec(1/1000秒)付近のものをいう
3.現在物理療法で使用している低周波機器では通電期間:休止期間が1:15で、60Hzを選択するとよい
4.低周波通電における刺激に関する条件として電流の強さ、傾き角度、通電時間、休止期がある
5.低周波電気刺激における単極通電法では関導子を陰極(−)、不関導子を陽極(+)で使用し、
不関導子は関導子より大きいものを用いる。不関導子は出来るだけ中枢に近づける
6.直流電流に対する筋収縮の閾値の最も低いのは陰極閉鎖収縮(CCC)である
7.筋収縮を起こすのに必要な直流電流は、変性筋は、ACC<CCC<AOC<COCの順である
8.プリューゲル第3法則で強い電流とは回路を閉鎖すると陽極で、静止電位と閾膜電位の差がスパイク時の電位差よりも大きくなり、回路を開放すると陰極で静止電位と閾膜電位の差がスパイク時の電位差よりも大きくなる程度の電流を流す
9.SD曲線は脱分極を起こすのに必要な刺激の強さと持続時間の関係を示す。変性筋では時値・起電流とも高値となる
10.末梢神経損傷のSD曲線では一部変性筋の場合は不連続性の折れ曲がりを呈することが多い
11.脱神経では基電流が高値、時値も高くなる
※プリューゲル第1法則とは、いわゆる極興奮の法則と呼ばれるもので、露出した神経に平流電流を流す時、神経回路を閉鎖すると陰極で興奮が起き、電流が十分強い時は回路を開放した時に陽極で興奮が起きること
※プリューゲル第2法則とは電流刺激をする前にしばらくの間刺激にならない程度の弱い電流を流しておくと(無刺激通電)、陰極をおいた部分は、最初刺激様の電流に感じやすくなっている(閾値が低く)が数分後にはかえって感受性が鈍くなり(閾値が高く)、陽極をおいた部分は、最初鈍くなっているが、後では電流を感じやすくなること
※プリューゲル第3法則とは平流電流を加えると、陰極・陽極いずれかを置いたところでも、電流を流し始めたときと、電流を切ったときともに興奮が起こるが、それに必要な最小の電流閾値には一定の順序があり、閾値の低い順に並べると、
CCC<ACC<AOC<COCとなること
12.低周波通電は神経再生促進とは無関係である
13.低周波は鎮痛や鎮静の効果や、骨性長の促進、下腿深部静脈血栓緒予防の効果がある
14.関節可動域を改善する効果はない
15.末梢神経麻痺に対する低周波通電法は筋萎縮を遅延させる
16.低周波刺激により、正常筋は脱神経筋より順応起こしやすく、正常筋の不応期は脱神経筋の不応期より短い
17.骨折にも適応があるが、関節が動かない程度の最小限の攣縮とする
18.拮抗筋拘縮の予防、筋力の増加、とは関係がない
19.末梢性顔面神経麻痺は低周波のみと考えられがちだが、
温熱療法としては、極超短波、超短波、赤外線など何でも良い
20.部分変性筋ではガルヴァーニ電流により筋の緩慢な収縮がみられる
21.RD(−)は予後が良い、RD(+)は予後が悪く、収縮は望めない
22.正弦波は不整脈を起こしやすい
23.台形波は変性筋に対して有効である
24.三角波は強い収縮がみられ、理想的な波形である
25.棘上波は、直角波よりも強いが、変性筋には向かない
26.関伝波はテタヌス様に強直状態となり、CVDの痙性の強い拮抗筋に利用する。
麻痺筋は変性を起こしているわけではないので収縮する
27.変性筋の通電時間は長くし、正常筋の場合は短くする
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1.低周波の周波数は15〜20KHzまで(20000Hzからは超音波)
2.ファラデー電流は感応電流といわれ周波数50Hz付近の低周波刺激電流で刺激時間が1msec(1/1000秒)付近のものをいう
3.現在物理療法で使用している低周波機器では通電期間:休止期間が1:15で、60Hzを選択するとよい
4.低周波通電における刺激に関する条件として電流の強さ、傾き角度、通電時間、休止期がある
5.低周波電気刺激における単極通電法では関導子を陰極(−)、不関導子を陽極(+)で使用し、
不関導子は関導子より大きいものを用いる。不関導子は出来るだけ中枢に近づける
6.直流電流に対する筋収縮の閾値の最も低いのは陰極閉鎖収縮(CCC)である
7.筋収縮を起こすのに必要な直流電流は、変性筋は、ACC<CCC<AOC<COCの順である
8.プリューゲル第3法則で強い電流とは回路を閉鎖すると陽極で、静止電位と閾膜電位の差がスパイク時の電位差よりも大きくなり、回路を開放すると陰極で静止電位と閾膜電位の差がスパイク時の電位差よりも大きくなる程度の電流を流す
9.SD曲線は脱分極を起こすのに必要な刺激の強さと持続時間の関係を示す。変性筋では時値・起電流とも高値となる
10.末梢神経損傷のSD曲線では一部変性筋の場合は不連続性の折れ曲がりを呈することが多い
11.脱神経では基電流が高値、時値も高くなる
※プリューゲル第1法則とは、いわゆる極興奮の法則と呼ばれるもので、露出した神経に平流電流を流す時、神経回路を閉鎖すると陰極で興奮が起き、電流が十分強い時は回路を開放した時に陽極で興奮が起きること
※プリューゲル第2法則とは電流刺激をする前にしばらくの間刺激にならない程度の弱い電流を流しておくと(無刺激通電)、陰極をおいた部分は、最初刺激様の電流に感じやすくなっている(閾値が低く)が数分後にはかえって感受性が鈍くなり(閾値が高く)、陽極をおいた部分は、最初鈍くなっているが、後では電流を感じやすくなること
※プリューゲル第3法則とは平流電流を加えると、陰極・陽極いずれかを置いたところでも、電流を流し始めたときと、電流を切ったときともに興奮が起こるが、それに必要な最小の電流閾値には一定の順序があり、閾値の低い順に並べると、
CCC<ACC<AOC<COCとなること
12.低周波通電は神経再生促進とは無関係である
13.低周波は鎮痛や鎮静の効果や、骨性長の促進、下腿深部静脈血栓緒予防の効果がある
14.関節可動域を改善する効果はない
15.末梢神経麻痺に対する低周波通電法は筋萎縮を遅延させる
16.低周波刺激により、正常筋は脱神経筋より順応起こしやすく、正常筋の不応期は脱神経筋の不応期より短い
17.骨折にも適応があるが、関節が動かない程度の最小限の攣縮とする
18.拮抗筋拘縮の予防、筋力の増加、とは関係がない
19.末梢性顔面神経麻痺は低周波のみと考えられがちだが、
温熱療法としては、極超短波、超短波、赤外線など何でも良い
20.部分変性筋ではガルヴァーニ電流により筋の緩慢な収縮がみられる
21.RD(−)は予後が良い、RD(+)は予後が悪く、収縮は望めない
22.正弦波は不整脈を起こしやすい
23.台形波は変性筋に対して有効である
24.三角波は強い収縮がみられ、理想的な波形である
25.棘上波は、直角波よりも強いが、変性筋には向かない
26.関伝波はテタヌス様に強直状態となり、CVDの痙性の強い拮抗筋に利用する。
麻痺筋は変性を起こしているわけではないので収縮する
27.変性筋の通電時間は長くし、正常筋の場合は短くする
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物理療法
低周波治療とは その1
法則
プリューゲルの第1法則(極興奮の法則)
回路閉鎖時・・・陰極下
回路開放時・・・陽極下
プリューゲルの第2の法則(無刺激通電の法則)
陰極部近くでは・・・閾値の低下
陽極部近くでは・・・閾値の上昇
プリューゲルの第3の法則(収縮法則)
極公式(電流が複雑に流れる生体に適用できる)
弱い直流電流刺激順に並べると・・・
1.陰極で閉鎖電流刺激の時起こる筋収縮(CCC:陰極閉鎖収縮)
2.陽極で閉鎖電流刺激の時起こる筋収縮(ACC:陽極閉鎖収縮)
3.陽極で開放電流刺激の時起こる筋収縮(AOC:陽極開放収縮)
4.陰極で開放電流刺激の時起こる筋収縮(COC:陰極開放収縮)
※正常筋で、筋収縮を起こさせるのに必要な直流電流は・・・
⇒CCC<ACC<AOC<COCの順になる
※変性筋の場合では・・・
⇒ACC<CCC<AOC<COCの順になる
効果
筋収縮を起こす(電気的収縮による他動運動)
鎮痛・鎮静作用
平滑筋刺激(慢性便秘、腸管・排尿運動)
骨成長の癒合促進
下腿深部静脈血栓の予防
※筋力増強には効果はなく、廃用性の筋萎縮・収縮性の消失の予防である
※血液循環が良くなるので、炎症産物の吸収が早い
※ROMの維持、拮抗筋拘縮の予防、筋の変性の助長の効果はない
ワラー変性(waller変性)
外傷により軸索の断裂が起こり、
近位部は健常のまま残るが末梢部は軸索・髄鞘とも完全に変性に陥り、
破壊・吸収される現象をいう。
※損傷の種類(Sedonの分類)
ニューロプラキシア:神経機能障害・・・ワラー変性は起こらない
アクソノトメーシス:軸索断裂・・・障害部位より末梢にワラー変性が生じているが、シュワン管は残存している
ニューロトメーシス:神経断裂・・・神経線維は断裂し、抹消にワラー変性を生じている
筋刺激の方法
単極通電法
筋刺激の際に最もよく用いられる
不関電極(大電極)・・・関電極より中枢部に置く
関電極(刺激導子)・・・運動点(モーターポイント:筋・神経の興奮しやすい部分)に置く
※刺激導子は陰極、陽極のいずれでもよい(だが、普通では陰極)
※不関導子は関導子よりも大きいものを用いる
双極通電法
変性筋に使用する
同じ大きさの2つの電極でモーターポイントをはさんで刺激する
電気診断(ワラー変性の診断)
◆S-D曲線(強さー期間)
興奮を起こすのに必要な刺激の強さの最小限度と刺激時間との関係を示すもの
脱分極を起こすのに必要な刺激の強さと持続時間との関係を示すもの
※神経・筋の変性、麻痺があるとS-D曲線は右方へ上昇移動する
※この曲線より下(弱い)刺激では筋収縮が起こらない
◆基電流:十分長い時間電流を流した時に筋や神経に反応を生ずるのに必要な最小電流のこと。
正常の基電流・・・4〜8mA
通常正常で、10msecまでに基電流に入る
◆時値:基電流の2倍の電流で通電したとき興奮を起こすのに必要な最短通電時間
正常の時値は、1msecの前後
1msecを超えるときに何らかの変性を疑う
脱神経筋
支配している神経がワラー変性に陥った筋、つまりモーターポイントがなくなってしまった筋のこと
変性が著明なほど、曲線に左側は急峻な突き立ったものとなる
基電流・時値ともに高値となる
不完全脱神経筋S-D曲線が不連続性、つまり折れ込み(折れ曲がり)を呈することがある
※折れ込み現象・・・末梢神経損傷の回復途中 or 変性途中
運動点(モーターポイント)運動神経終板が集中している点(電気刺激により筋の収縮が強く引き出せる点)
位置は、筋の神経−筋接合終末が集中した筋上の点、神経では神経が表面に最も近い点、変性筋では最も近くが良い点(変性筋の場合、解剖学的運動点は持たないので、筋線維は直接刺激される)
治療を目的とした通電療法の分類
治療的電気刺激法(TES)
経皮的末梢神経電気刺激法(TENS)
機能的電気刺激法(FES)
干渉電流療法(IFC)
EMG(筋電図)バイオフィードバック療法
高電圧電気刺激法(HVS)
骨電気刺激法
効果
鎮痛効果
筋力増強効果
痙性の抑制効果
浮腫の軽減
癒着予防(拘縮予防)
随意的運動機能の改善
禁忌
心臓ペースメーカー埋込み患者、重篤な心疾患のある患者など
※心臓ペースメーカーの律動を狂わせる恐れがあるため
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法則
プリューゲルの第1法則(極興奮の法則)
回路閉鎖時・・・陰極下
回路開放時・・・陽極下
プリューゲルの第2の法則(無刺激通電の法則)
陰極部近くでは・・・閾値の低下
陽極部近くでは・・・閾値の上昇
プリューゲルの第3の法則(収縮法則)
極公式(電流が複雑に流れる生体に適用できる)
弱い直流電流刺激順に並べると・・・
1.陰極で閉鎖電流刺激の時起こる筋収縮(CCC:陰極閉鎖収縮)
2.陽極で閉鎖電流刺激の時起こる筋収縮(ACC:陽極閉鎖収縮)
3.陽極で開放電流刺激の時起こる筋収縮(AOC:陽極開放収縮)
4.陰極で開放電流刺激の時起こる筋収縮(COC:陰極開放収縮)
※正常筋で、筋収縮を起こさせるのに必要な直流電流は・・・
⇒CCC<ACC<AOC<COCの順になる
※変性筋の場合では・・・
⇒ACC<CCC<AOC<COCの順になる
効果
筋収縮を起こす(電気的収縮による他動運動)
鎮痛・鎮静作用
平滑筋刺激(慢性便秘、腸管・排尿運動)
骨成長の癒合促進
下腿深部静脈血栓の予防
※筋力増強には効果はなく、廃用性の筋萎縮・収縮性の消失の予防である
※血液循環が良くなるので、炎症産物の吸収が早い
※ROMの維持、拮抗筋拘縮の予防、筋の変性の助長の効果はない
ワラー変性(waller変性)
外傷により軸索の断裂が起こり、
近位部は健常のまま残るが末梢部は軸索・髄鞘とも完全に変性に陥り、
破壊・吸収される現象をいう。
※損傷の種類(Sedonの分類)
ニューロプラキシア:神経機能障害・・・ワラー変性は起こらない
アクソノトメーシス:軸索断裂・・・障害部位より末梢にワラー変性が生じているが、シュワン管は残存している
ニューロトメーシス:神経断裂・・・神経線維は断裂し、抹消にワラー変性を生じている
筋刺激の方法
単極通電法
筋刺激の際に最もよく用いられる
不関電極(大電極)・・・関電極より中枢部に置く
関電極(刺激導子)・・・運動点(モーターポイント:筋・神経の興奮しやすい部分)に置く
※刺激導子は陰極、陽極のいずれでもよい(だが、普通では陰極)
※不関導子は関導子よりも大きいものを用いる
双極通電法
変性筋に使用する
同じ大きさの2つの電極でモーターポイントをはさんで刺激する
電気診断(ワラー変性の診断)
◆S-D曲線(強さー期間)
興奮を起こすのに必要な刺激の強さの最小限度と刺激時間との関係を示すもの
脱分極を起こすのに必要な刺激の強さと持続時間との関係を示すもの
※神経・筋の変性、麻痺があるとS-D曲線は右方へ上昇移動する
※この曲線より下(弱い)刺激では筋収縮が起こらない
◆基電流:十分長い時間電流を流した時に筋や神経に反応を生ずるのに必要な最小電流のこと。
正常の基電流・・・4〜8mA
通常正常で、10msecまでに基電流に入る
◆時値:基電流の2倍の電流で通電したとき興奮を起こすのに必要な最短通電時間
正常の時値は、1msecの前後
1msecを超えるときに何らかの変性を疑う
脱神経筋
支配している神経がワラー変性に陥った筋、つまりモーターポイントがなくなってしまった筋のこと
変性が著明なほど、曲線に左側は急峻な突き立ったものとなる
基電流・時値ともに高値となる
不完全脱神経筋S-D曲線が不連続性、つまり折れ込み(折れ曲がり)を呈することがある
※折れ込み現象・・・末梢神経損傷の回復途中 or 変性途中
運動点(モーターポイント)運動神経終板が集中している点(電気刺激により筋の収縮が強く引き出せる点)
位置は、筋の神経−筋接合終末が集中した筋上の点、神経では神経が表面に最も近い点、変性筋では最も近くが良い点(変性筋の場合、解剖学的運動点は持たないので、筋線維は直接刺激される)
治療を目的とした通電療法の分類
治療的電気刺激法(TES)
経皮的末梢神経電気刺激法(TENS)
機能的電気刺激法(FES)
干渉電流療法(IFC)
EMG(筋電図)バイオフィードバック療法
高電圧電気刺激法(HVS)
骨電気刺激法
効果
鎮痛効果
筋力増強効果
痙性の抑制効果
浮腫の軽減
癒着予防(拘縮予防)
随意的運動機能の改善
禁忌
心臓ペースメーカー埋込み患者、重篤な心疾患のある患者など
※心臓ペースメーカーの律動を狂わせる恐れがあるため
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