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物理療法

牽引療法とは

一般的な効果
椎間関節周囲軟部組織の伸張
椎間板、椎間関節の軽度の変形、変位の矯正
椎間関節の離開
椎間孔の拡大
椎間板内圧の陰圧化と椎体前後靭帯の伸張?攣縮筋の弛緩
マッサージ効果による循環改善・促進
患部の安静・固定
心理的効果
※脊椎脱臼に対しては、その整復効果は認められない。

頚椎牽引とは

牽引角度
上位頸椎:0〜15°
中位頸椎:約15〜30°
下位頸椎:約30〜40°
上位胸椎:約45〜60°
※頸椎は軽度屈曲位で行うこと

牽引力
体重の7%、体重の1/10

牽引肢位
椅子坐位、背臥位
C1〜C4では坐位より背臥位が有効とされる

腰椎牽引とは

骨盤を後傾させ、腰椎前弯を改善し、椎間を離開させる

牽引力
体重の1/3〜1/2

牽引角度
牽引ベルトを20〜30°位に引く
骨盤ベルトは出来るだけ後方に装着(腰椎前弯増強の防止)

牽引肢位
骨盤を後傾させ、腰椎の前腕を減少させる肢位
背臥位(ファーラー肢位、膝立て背臥位、下腿を台の上に乗せた背臥位)


介達牽引のポイント
1.椎間関節周囲の軟部組織の伸展
2.脊椎脱臼の整復の効果はほとんどない
3.マッサージ効果による循環改善・促進
4.腰椎牽引では介達牽引では間歇牽引で、体重の1/3〜1/2、持続牽引では8〜15kgである
5.頚椎牽引では(介達)間歇牽引で体重の1/10から始め、最大15kg、持続牽引では最初2〜4kgで、最大8kgとする
6.脊椎分離すべり症は禁忌である




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物理療法

物理療法とは その他もろもろ

1.赤外線、紫外線、超音波、極超短波はすべて電磁波の一種であり、速度も約30万km/secと一定である
2.一個の分子の全運動エネルギーは電子状態エネルギー、回転エネルギー、振動エネルギーに分けられる
3.電磁波は波長が短いほど振動数が大きくなりエネルギー量も大きくなる(波長と周波数は反比例)
4.紫外線よりも可視光線のほうが身体の深達度は高い
5.TENSは大きく分けてゲートコントロールに基づいたConventional TENSと
  鍼麻酔に由来したaccupuncute like TENSがある(SSP)
6.経皮的電気刺激(TENS)は末梢神経の障害患者の筋力増強とは関係がない
7.高電圧電気刺激(HVS)では1000〜2500mAで単相のツインスパイクパルス波を典型的な波形として使用する
8.低周波刺激療法において脱神経筋では三角波で収縮が起こる
 また、変性筋には低頻度の刺激で、かつ、高電圧(50V以上)を用いる
9.機能的電気刺激(FES)は失われた生体機能の再建を目的とした電気刺激法であるが、
 末梢運動神経障害による変性筋には効果がない。末梢神経に異常がないのが前提となる
10.干渉電流療法(IFC)は筋刺激において表在筋よりも深部筋の刺激効果が強いので
 他の電気療法よりも有効な筋力強化が期待できる(筋再教育)


通電療法など
1.治癒的電気刺激法(TES;therapeutic electrical stimulation)
      ⇒運動機能の改善や痙性の軽減などを目的とした通電法
2.経皮的末梢神経電気刺激法(TENS;transcutaneous electrical nerve stimulation)⇒代表はSSP療法
      ⇒疼痛の軽減を目的としたもの
3.機能的電気刺激法(FES;functionl electrical stimulation)⇒代表はペースメーカー
      ⇒電気的に発生した筋の収縮力を合目的に用いることで失われた機能を代償することを目的としたもの
4.干渉電流療法(IFC;interferential current therapy)
      ⇒2つの異なった周波数の電流を通電し、疼痛の軽減や筋力増加(廃用防止)を目的としたもの
5.高電圧電気刺激法(HVS;high voltage stimulation)
      ⇒TENSと同様の効果があるとされ、疼痛の軽減を目的とする



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物理療法

低周波治療法とは その2

1.低周波の周波数は15〜20KHzまで(20000Hzからは超音波

2.ファラデー電流は感応電流といわれ周波数50Hz付近の低周波刺激電流で刺激時間が1msec(1/1000秒)付近のものをいう

3.現在物理療法で使用している低周波機器では通電期間:休止期間が1:15で、60Hzを選択するとよい

4.低周波通電における刺激に関する条件として電流の強さ、傾き角度、通電時間、休止期がある

5.低周波電気刺激における単極通電法では関導子を陰極(−)、不関導子を陽極(+)で使用し、
不関導子は関導子より大きいものを用いる。不関導子は出来るだけ中枢に近づける

6.直流電流に対する筋収縮の閾値の最も低いのは陰極閉鎖収縮(CCC)である

7.筋収縮を起こすのに必要な直流電流は、変性筋は、ACC<CCC<AOC<COCの順である

8.プリューゲル第3法則で強い電流とは回路を閉鎖すると陽極で、静止電位と閾膜電位の差がスパイク時の電位差よりも大きくなり、回路を開放すると陰極で静止電位と閾膜電位の差がスパイク時の電位差よりも大きくなる程度の電流を流す

9.SD曲線は脱分極を起こすのに必要な刺激の強さと持続時間の関係を示す。変性筋では時値・起電流とも高値となる

10.末梢神経損傷のSD曲線では一部変性筋の場合は不連続性の折れ曲がりを呈することが多い

11.脱神経では基電流が高値、時値も高くなる

※プリューゲル第1法則とは、いわゆる極興奮の法則と呼ばれるもので、露出した神経に平流電流を流す時、神経回路を閉鎖すると陰極で興奮が起き、電流が十分強い時は回路を開放した時に陽極で興奮が起きること

※プリューゲル第2法則とは電流刺激をする前にしばらくの間刺激にならない程度の弱い電流を流しておくと(無刺激通電)、陰極をおいた部分は、最初刺激様の電流に感じやすくなっている(閾値が低く)が数分後にはかえって感受性が鈍くなり(閾値が高く)、陽極をおいた部分は、最初鈍くなっているが、後では電流を感じやすくなること

※プリューゲル第3法則とは平流電流を加えると、陰極・陽極いずれかを置いたところでも、電流を流し始めたときと、電流を切ったときともに興奮が起こるが、それに必要な最小の電流閾値には一定の順序があり、閾値の低い順に並べると、
CCC<ACC<AOC<COCとなること


12.低周波通電は神経再生促進とは無関係である

13.低周波は鎮痛や鎮静の効果や、骨性長の促進、下腿深部静脈血栓緒予防の効果がある

14.関節可動域を改善する効果はない

15.末梢神経麻痺に対する低周波通電法は筋萎縮を遅延させる

16.低周波刺激により、正常筋は脱神経筋より順応起こしやすく、正常筋の不応期は脱神経筋の不応期より短い

17.骨折にも適応があるが、関節が動かない程度の最小限の攣縮とする

18.拮抗筋拘縮の予防、筋力の増加、とは関係がない

19.末梢性顔面神経麻痺は低周波のみと考えられがちだが、
  温熱療法としては、極超短波、超短波、赤外線など何でも良い

20.部分変性筋ではガルヴァーニ電流により筋の緩慢な収縮がみられる

21.RD(−)は予後が良い、RD(+)は予後が悪く、収縮は望めない

22.正弦波は不整脈を起こしやすい

23.台形波は変性筋に対して有効である

24.三角波は強い収縮がみられ、理想的な波形である

25.棘上波は、直角波よりも強いが、変性筋には向かない

26.関伝波はテタヌス様に強直状態となり、CVDの痙性の強い拮抗筋に利用する。
  麻痺筋は変性を起こしているわけではないので収縮する

27.変性筋の通電時間は長くし、正常筋の場合は短くする




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物理療法

低周波治療とは その1

法則
プリューゲルの第1法則(極興奮の法則)

回路閉鎖時・・・陰極下
回路開放時・・・陽極下

プリューゲルの第2の法則(無刺激通電の法則)
陰極部近くでは・・・閾値の低下
陽極部近くでは・・・閾値の上昇

プリューゲルの第3の法則(収縮法則)


極公式(電流が複雑に流れる生体に適用できる)
弱い直流電流刺激順に並べると・・・
1.陰極で閉鎖電流刺激の時起こる筋収縮(CCC:陰極閉鎖収縮)
2.陽極で閉鎖電流刺激の時起こる筋収縮(ACC:陽極閉鎖収縮)
3.陽極で開放電流刺激の時起こる筋収縮(AOC:陽極開放収縮)
4.陰極で開放電流刺激の時起こる筋収縮(COC:陰極開放収縮)
※正常筋で、筋収縮を起こさせるのに必要な直流電流は・・・
⇒CCC<ACC<AOC<COCの順になる
※変性筋の場合では・・・
⇒ACC<CCC<AOC<COCの順になる

効果
筋収縮を起こす(電気的収縮による他動運動)
鎮痛・鎮静作用
平滑筋刺激(慢性便秘、腸管・排尿運動)
骨成長の癒合促進
下腿深部静脈血栓の予防

※筋力増強には効果はなく、廃用性の筋萎縮・収縮性の消失の予防である
※血液循環が良くなるので、炎症産物の吸収が早い
※ROMの維持、拮抗筋拘縮の予防、筋の変性の助長の効果はない


ワラー変性(waller変性)

外傷により軸索の断裂が起こり、
近位部は健常のまま残るが末梢部は軸索・髄鞘とも完全に変性に陥り、
破壊・吸収される現象をいう。
※損傷の種類(Sedonの分類)
ニューロプラキシア:神経機能障害・・・ワラー変性は起こらない
アクソノトメーシス:軸索断裂・・・障害部位より末梢にワラー変性が生じているが、シュワン管は残存している
ニューロトメーシス:神経断裂・・・神経線維は断裂し、抹消にワラー変性を生じている


筋刺激の方法
単極通電法
筋刺激の際に最もよく用いられる
不関電極(大電極)・・・関電極より中枢部に置く
関電極(刺激導子)・・・運動点(モーターポイント:筋・神経の興奮しやすい部分)に置く
※刺激導子は陰極、陽極のいずれでもよい(だが、普通では陰極)
※不関導子は関導子よりも大きいものを用いる
双極通電法
変性筋に使用する
同じ大きさの2つの電極でモーターポイントをはさんで刺激する

電気診断(ワラー変性の診断)
◆S-D曲線(強さー期間)
興奮を起こすのに必要な刺激の強さの最小限度と刺激時間との関係を示すもの
脱分極を起こすのに必要な刺激の強さと持続時間との関係を示すもの
図1



※神経・筋の変性、麻痺があるとS-D曲線は右方へ上昇移動する
※この曲線より下(弱い)刺激では筋収縮が起こらない

◆基電流:十分長い時間電流を流した時に筋や神経に反応を生ずるのに必要な最小電流のこと。
  正常の基電流・・・4〜8mA
  通常正常で、10msecまでに基電流に入る

◆時値:基電流の2倍の電流で通電したとき興奮を起こすのに必要な最短通電時間
  正常の時値は、1msecの前後
  1msecを超えるときに何らかの変性を疑う

脱神経筋
支配している神経がワラー変性に陥った筋、つまりモーターポイントがなくなってしまった筋のこと
変性が著明なほど、曲線に左側は急峻な突き立ったものとなる
基電流・時値ともに高値となる

不完全脱神経筋S-D曲線が不連続性、つまり折れ込み(折れ曲がり)を呈することがある
※折れ込み現象・・・末梢神経損傷の回復途中 or 変性途中

運動点(モーターポイント)運動神経終板が集中している点(電気刺激により筋の収縮が強く引き出せる点)
位置は、筋の神経−筋接合終末が集中した筋上の点、神経では神経が表面に最も近い点、変性筋では最も近くが良い点(変性筋の場合、解剖学的運動点は持たないので、筋線維は直接刺激される)


治療を目的とした通電療法の分類

治療的電気刺激法(TES)
経皮的末梢神経電気刺激法(TENS)
機能的電気刺激法(FES)
干渉電流療法(IFC)
EMG(筋電図)バイオフィードバック療法
高電圧電気刺激法(HVS)
骨電気刺激法


効果

鎮痛効果
筋力増強効果
痙性の抑制効果
浮腫の軽減
癒着予防(拘縮予防)
随意的運動機能の改善


禁忌
心臓ペースメーカー埋込み患者、重篤な心疾患のある患者など
※心臓ペースメーカーの律動を狂わせる恐れがあるため



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物理療法

電気刺激療法・電気療法とは

低周波の周波数:15〜20kHz(20kHz=20,000Hz)

交流と直流
*ガルヴァーニ電流(平流電流=直流電流)
 電池などのように化学作用によって生じる直流電流
*ファラデー電流(感応電流・誘導電流)
 周波数50Hz付近の低周波刺激電流で、1回の刺激時間が1/1000(1msec)付近のもの

電気刺激の要素
3要素:強さ、通電時間、傾き角度
4要素:強さ、通電時間、傾き角度、休止期


※周波数の問題
問1.短形波の周波数を求めよ
図2


【求め方】
50ミリ秒の間に短形波が5つあることから、1周期分の持続時間(1つあたり)は・・・
⇒50÷5=10(ミリ秒)
周波数は1秒(1000ミリ秒)間に1周期分の波がいくつあるかということなので・・・
⇒1000÷10=100(Hz)                              A.100Hz

問2.短形波の周波数を求めよ
図3


【求め方】
100ミリ秒の間に短形波が5つあることから、1周期分の持続時間(1つあたり)は・・・
⇒100÷5=20(ミリ秒)
周波数は1秒(1000ミリ秒)間に1周期分の波がいくつあるかということなので・・・
⇒1000÷20=50(Hz)                               A.50Hz

問3.次の短形波の周波数と刺激時間幅を求めよ
図4


【求め方】
10ミリ秒の間に短形波が4つあることから、1周期分の持続時間(1つあたり)は・・・
10÷4=2.5(ミリ秒)
周波数は1秒(1000ミリ秒)間に1周期分の波がいくつあるかということなので・・・
1000÷2.5=400(Hz)
休息期が1.5ミリ秒と決まっているので、刺激時間幅は・・・
2.5−1.5=1(秒)                              A.400Hzと1秒



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物理療法

紫外線療法とは
波長:0.01〜0.4μm

・近紫外線(neae UVR):長波長紫外線
  波長→0.3〜0.4μm
  皮膚癌、老化促進(真表層まで)
・遠紫外線(far UVR):短波長紫外線
  波長→0.01〜0.3μm
  殺菌効果、光化学作用(真表層まで)

※近紫外線の方が遠紫外線に比べ、深く透過する

紅斑量テスト
紅斑の程度(E0〜E5)6段階による
E0:発赤が肉眼では認められない程度
E1:刺激や痛みもなく皮膚がわずかに発赤し、24時間以内に消えるもの
E2:わずかに刺激があり、発赤が多く2〜3日続くもの
E3:著しい発赤があって熱感・痛み・浮腫などを伴い、押しても発赤が消えず1週間くらい続くもの
E4:さらに疱疹の形成がされる
E5:E4の2倍の照射量
※普通紅斑なしに色素沈着をみることはないが、波長0.34μ以上の近紫外線は紅斑を生じなくても色素沈着を起こす

生理作用
*化学作用(主として光化学作用)
*紅斑作用
*皮膚剥離 紅斑
*色素沈着(皮膚癌、皮膚感染に対する抵抗力↑)
*殺菌作用
*ビタミンDの生成
*内分泌防御作用(esophylaxy)

波長(λ)
*紅斑作用:0.25μm、0.3μmの2種がある
*色素沈着:0.34μm
*硬性輻射:0.29μm以下
*ビタミンDの生成:0.27〜0.31μm
*エソフィラキシー:0.29μm以上


最小紅斑量(MED)テスト
紫外線は発光管の種類によって差があり、患者の紫外線に対する感受性も1人1人異なるので、
紫外線の治療量(ドーゼ:dose)はあらかじめ試験的に実施される紫外線照射によって
生ずる紅斑量テストの結果をもとに決められる。
これをMEDテストまたは、スリーブテスト(sleeve test)とよぶ。
すなわち照射距離を一定にとり、
どれくらいの時間で
最小紅斑(24時間して皮膚に発赤の認められるものの中で最小の程度のもの:紅斑E1の程度)を生じるのかを
決定するテストのこと。テストは前腕部によく行われている。MEDをまた第1度紅斑量ともいう。
※要するに・・・紫外線を当て、数時間後から発赤が現れ始め、24時間後に消失する(紅斑E1の程度)。
      その時間がその人の最小紅斑量(MED)となる。


ポイント
1.紫外線の波長は0.01〜0.4μmである
2.遠紫外線(短波長紫外線)は0.01μm〜0.3μm、近紫外線(長波長紫外線)は0.3〜0.4μmである
3.近紫外線は遠紫外線よりも人体では深く透過すると言われている
4.紅斑の程度のE1は少しの発赤が24時間以内に消える状態で、E2は発赤が多く、2〜3日続くものである
5.抗生輻射とは波長0.29μm以下の紫外線がバクテリアやビールズなど、
 生成障害などを起こすことである(殺菌作用)
6.エソフィラキシーとは波長0.29μm以上の紫外線により浅層の細胞内皮の感受性が上がり、
 感染に対して抗体を作り、体を防御する作用である(内分泌防御作用)
7.紫外線は皮脂の一成分である、デヒドロコレステロールやエルゴステロールをビタミンDに変換する
8.紫外線は感作物質を服用している者や細菌X線を照射した部位には禁忌である



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物理療法

レーザー療法とは

レーザー光の特徴
*単色性
*指向性(集光性)
*干渉性
*エネルギー集中度および高輝度性

※以上4点をもつレーザー光のことをコヒーレントな光という

レーザー光の種類
*気体レーザー
*固体レーザー
*液体レーザー
*半導体レーザー
*その他


生理的影響
*熱作用
*光効果
*圧力効果
*電磁場的効果


生理学的作用
*疼痛の緩和作用
*消炎作用
*創傷治癒促進作用
*血流増加作用
*殺菌作用
*免疫抑制作用
*生命体の活動促進


LLLT(低反応レベルレーザー療法)
低出力ネレルギーをもって治療することで、体内金属挿入箇所への照射も可能。
・低出力エネルギー:100mW以下(低エネルギーレーザー、ソフトレーザー)
・高出力エネルギー:20W以上
※LLLTの生理学的作用として・・・創傷治癒と鎮痛消炎作用

ポイントは
1.レーザー光はコヒレントな光で、単色性、指向性、干渉性が高い
2.レーザーの種類には気体レーザー、固体レーザー、液体レーザー、半導体レーザーなどがある
3.レーザーが生体組織に及ぼす影響として熱効果、光効果、圧効果、電磁場的効果が知られている
4.生理学的作用としては、疼痛の緩和、消炎、創傷治癒促進である(RAなどに応用)
5.低出力エネルギーとは一般的に100mW以下をいう
6.高出力エネルギーとは一般的に20W以上をいう
7.慢性の浮腫や、レイノー病、凍傷にも適応がある



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物理療法

水治療法とは

水の生理学的影響
1.非特異的作用
温熱・寒冷作用
浮力作用
静水圧作用(静脈・リンパ液還流促進、右心負担増加)
動水圧作用(機械的刺激によるマッサージ効果、血流量増大)
精神的作用

2.特異的作用
化学物質による局所的作用
含有成分の吸収作用
放射能による生物学的作用


交代浴とは
温度
温:37〜43℃(38〜43℃)
冷:10〜18℃(12〜20℃)


効果
血管の拡張とリラクゼーション
血管が温度変化に効果的に反応するように再教育
寒冷への耐性向上
痛みを和らげる
末梢血管の働きを高める

渦流浴とは
浴槽に強力な水流を起こすイジェクターポンプを備えている

温度
37〜40℃効果
治療部位の血管拡張・充血
鎮痛作用、鎮静作用、痛みの抑制
マッサージ効果による筋のリラクゼーション
壊死組織の除去
創治癒を促進
治療肢を暖め柔軟にし、感覚過敏などを緩和させる

ハバード浴とは
ひょうたん型のステンレス製タンク。人が寝たまま手足を広げて運動できる大きさ
温度と効果は渦流浴と同じ

治療プール(運動浴)とは
温熱を与えながら、他動運動・自動運動・抵抗運動を行うことが出来る

温度
室温:21〜24℃
脱衣室及び静臥室:24〜27℃
水温:32〜38℃

浮力による免荷作用
弱い、痛い部分を浮力により免荷し、支持しやすくする。

首:90%
乳頭:68%(手を挙げた場合)
乳頭:65%(手を下ろした場合)
臍部:45%
大転子:38%
膝:8%


*負荷と免荷でひっかけがある場合がある。
 例えば首の位置での体重負荷は?と問われたら10%
    大転子での体重負荷は?と問われたら62%となる


身体のコントロール
  Th11:剣状突起以上の水位(浮力優位)→頸部がコントロールの中心
  S2:恥骨結合以下の水位(重力優位)→股関節がコントロールの中心

その他の効果
動水圧による力学的作用、心理的効果がある

全般的に温度は覚えておきたい。


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物理療法

寒冷療法とは

温度
皮膚温を18〜20℃まで下げる。
蒸発冷却法では28℃
伝導冷却法では氷マッサージが最低で18℃

生理学的作用(効果)
血行の促進(二次的)
新陳代謝の低下
神経伝導速度の低下
疼痛の閾値上昇
局所の浮腫の軽減
痙性の抑制
筋収縮の促通


急性外傷の応急処置(RICE)の一つとして
スポーツ外傷などで多用される。

Rest・・・安静
Ice・・・冷却
Compression・・・圧迫
Elevation・・・挙上





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物理療法

超音波とは

治療用の超音波周波数:20000Hz(20KHz)以上  
『物理療法では、1MHzと3MHz』

波長:約1mm
出力:5W/c?  『10W/c?以上は禁忌、臨床では0.5〜2W/c?』

超音波では導子と生体(皮膚)との間に超音波に伝達する物質が必要。
理想的な媒介物質としてカップリング剤がある
縦波であり、人工関節を入れている患者に行っても良い。

音波の伝播
*反射
*屈折
*吸収
*干渉

ピエゾ効果と逆ピエゾ効果
ピエゾ効果
石英やロッシェル塩のような結晶は、
特定の方向に圧縮、非圧縮を繰り返すと電流を生じる現象のこと。
圧電効果ともいう
逆ピエゾ効果
ピエゾ効果とは逆に電流をこれらの結晶に通電すると収縮し、
断電するとともに戻る性質がある現象のこと。逆圧電効果ともいう

骨吸収係数
脂肪<筋肉<骨組織

ビーム不均等率(BNR)
良好・・・1:1〜5:1もしくは、5以下 ※1:1が最適である
不良・・・6:1〜9:1もしくは、6以上

空洞化現象を防止するためBNRが5.0以下の機器を使用すること

有効照射面積(ERA)
良好・・・黒い所が多い
不良・・・黒い所が少ない
※大きければ大きいほど良い。6とか7以上
  治療効果を高めるため、治療面積はERAの2倍以内とする

温熱作用(深達熱)
*局所の温度上昇
*循環血流量の増加
*代謝の亢進
*痛みの閾値の上昇
*筋スパズムの鎮静
*結合組織の伸展性の増加


非温熱的効果(機械的作用)
*発泡作用
*物理化学的変化
*マイクロマッサージ効果

*超音波の周波数は0.8〜1.5MHzであり、治療では1MHzと3MHzが使用されている
*温熱作用と非温熱作用がある
*周波数の1MHzでは、深部まで入り、3MHzでは吸収されやすく浅い
*超音波の周波数は20KHz以上である(20000Hz)
*臨床での出力は0.5〜2W/cmとする
*超音波は電磁波ではなく伝達の形態は横波である
*音波の伝達速度は空気中で331.5+0.6t m/s(t:温度)である
*音波には反射、屈折、干渉作用がある。また組織のマイクロマッサージ効果がある
*通常ERAの2倍以内の部位に照射する*ピエゾ効果とは、石英のような結晶に特定の方向に圧縮を繰り返すと電流を生じることである
*逆ピエゾ効果とは、石英のような結晶に電流を流すと収縮し、断電すると元に戻ることをいう

*音波の吸収係数は筋肉よりも骨のほうが大きい(タンパク質を含む組織での発熱が大きい)
*キャビテーションとは体内の小さな気胞が圧縮・拡張を繰り返す現象のことである
*BNRは5以上だとキャビテーションを起こしやすい
*超音波は人工骨頭のような金属の部分に照射しても安全である
*ペースメーカー装着者は禁忌である
*レイノー症候群、デュピトレン拘縮、RAにも適応がある



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